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【品川駅】都会にいながらレジャーも十分に楽しめる!オフィス街と自然がリンクする品川駅エリアの魅力

東海道新幹線の発着駅など、東京を代表する駅のひとつである品川駅。ビジネスマンだけでなく観光客など毎日多くの人々が行き交う交通の要所として栄えています。
そうした交通の便以外にも、品川駅が多方面で魅力的なことをご存じでしょうか。品川駅やその周辺の歴史から観光地へのアクセスの良さ、周辺の住みやすさ、品川駅エリアならではのスポットまでさまざまな側面を持つ品川駅について詳しく紹介します。

東京のもうひとつの玄関口・品川駅の基本情報

東海道新幹線の停車駅として東京駅と並ぶ、もうひとつの“玄関口”ともいえる品川駅は、品川区からもほど近い東京都港区高輪に存在します。京急本線や成田エクスプレスの乗り入れにより、羽田空港や成田空港にアクセスしやすいことも特徴です。

また、品川駅の改札から港南口につながる通路の柱に設置される44面のデジタルサイネージ(上部の画像参照)は、JR東日本企画(jeki)の広告塔としての役割を担っています。国内外問わず多くの人が行き交う東京の玄関口・品川駅だからこそ、情報発信価値の高いスポットでもあります。

2022年度に国土交通省から発表された駅別乗降客数データによると、2021年の品川駅における平均乗降客数は1日あたり425,004人。JR東日本では6番目に多い実績を誇ります。

出典:国土交通省 国土数値情報ダウンロードサイト「駅別乗降客数データ」
出典:統計情報リサーチ「品川駅(JR東日本)の乗降客数の統計」

品川駅の平日1日あたりの混雑度は以下になります。

※JR東日本公式サイト「駅混雑状況」およびNAVITIME「混雑予報」より加工して独自に作成
※縦軸の数字により4つの混雑度に分類。非常に混雑している(200~250)、混雑している(150~200)、それほど混雑していない(100~150)、空いている(0~100)

7~8時と比較的早めの時間帯に混雑度が上がる傾向が見られます。品川駅周辺に通勤する人に加えて、出張や観光などによる新幹線の利用者などもこの時間帯に利用者が集中しやすいと考えられるためです。

土日や祝日は、9~19時頃まで継続して人の往来が多くなっています。週末ということに加えて、東海道新幹線で東京方面に来る人が東京駅で降りずに品川駅で降りたり、羽田空港や成田空港から大阪方面に帰る人などが品川駅を利用したりという需要が高いことが考えられます。

品川駅への乗り入れ路線

品川駅への乗り入れ路線は、全部で8路線です。

JR東日本
● 東海道線
● 上野東京ライン(常磐線)
● 山手線
● 横須賀線
● 京浜東北線・根岸線
● 成田エクスプレス
JR東海
● 東海道・山陽新幹線
私鉄
● 京急本線

これらの路線を使えば、東は成田空港(千葉県)、西は博多(福岡県)、南は久里浜や三崎口(神奈川県)、北は仙台(宮城県)まで一直線にアクセスできます。

都内なら、浅草や押上(京急本線直通都営浅草線)などに乗り換えなしでアクセス可能です。

路線バスも多く乗り入れており、五反田駅前、目黒駅前、新宿駅西口、六本木ヒルズ、東京タワーなど、都内の主要エリア方面の路線バスが発着します。

品川駅から主要駅・空港へのアクセス

品川駅から主要駅・空港への主なアクセス方法と、所要時間を紹介します。

● 東京駅:上野東京ラインで2駅
● 渋谷駅:山手線(外回り)で5駅
● 新宿駅:山手線(外回り)で8駅
● 池袋駅:山手線(外回り)で12駅
● 羽田空港(第2ターミナル):京急本線で3駅(羽田空港第1・第2ターミナル駅方面・特急)
● 成田空港(第1ターミナル):成田エクスプレス(成田空港方面・特急)で4駅(成田空港駅)

乗り換えなしで羽田空港と成田空港にアクセスできるのが特徴です。

品川駅から直通で行ける観光地

東京駅と同様に品川駅に乗り入れる東海道・山陽新幹線を使えば、熱海、名古屋、京都、新大阪、広島、博多にアクセスできます。特に、西日本エリアへの交通の便が良いのが特徴です。

在来線の特急を使えば、以下のようなエリアに一本で行けます。

● 水戸(特急ひたち・ときわ)
● 仙台(特急ひたち)
● 伊東、伊豆高原、河津(特急踊り子号)

ほかにも、在来線を使うと以下のスポットにも到達可能です。

● 横浜(東海道本線、京浜東北線)
● 鎌倉(横須賀線)
● 横須賀(横須賀線)

都心ながら実は自然も多い!品川駅エリアの特徴

品川駅は、東の港南口と西の高輪口に二分されます。高輪口には複数の商業施設やアミューズメント施設、品川プリンスホテルを中心としたシティホテルが立ち並びます。港南口は、オフィス街である一方でマンションも多く立ち並ぶエリアです。近隣住民にニーズのあるスーパーマーケットやドラッグストア、学校、飲食店なども多く、住みやすさとしては申し分ないでしょう。

また、品川駅周辺はオフィス街の印象がありますが、実は自然が多いのも魅力のひとつです。高輪口にあるプリンスホテル敷地内には広い日本庭園があり、春には17種約210本桜の木が花を咲かせます。自然地形を活かした公園もあり、樹木に囲まれた園内は都会の喧噪を忘れられるでしょう。

また、港南口には四季折々の花を楽しめる芝浦中央公園があり、そこに隣接する複合ビル・品川シーズンテラスに都会のオアシスをコンセプトとした広々とした緑化広場があります。東側に進むと芝生や噴水のある港南緑水公園があり、目の前に広がる京浜運河との緑と水の組み合わせが見どころです。

品川駅周辺の港区と品川区の居住外国人数は、2024年1月時点で以下のとおりです。

● 港区 21,278人
● 品川区 15,485人

出典:東京都の統計「第1表区市町村別国籍・地域別外国人人口 (上位10か国・地域)」

品川駅は、都内の主要なエリアや観光地にアクセスしやすいだけでなく、周辺には多くの商業施設やレストラン、公園などが充実しており、生活に便利な環境が整っていることからも外国人にとっても利便性が高いエリアとなっているでしょう。

鉄道拠点・品川駅の世界の玄関口へ変遷と未来の展望

品川駅の起源は1872年のこと。日本初の鉄道は新橋~横浜間でしたが、新橋~品川間の工事が遅れたことで品川~横浜間が先に仮開業しました。これが品川停車場の誕生です。1885年に日本鉄道品川線(現山手線)が乗り入れを開始し、1914年には京浜線(現京浜東北線)が運行を開始しました。

現在の高輪口駅舎は、1953年に完成したものです。1998年には東西連絡通路(レインボーロード)が完成し、品川駅は橋上駅舎になりました。これにより、高輪口エリアと港南口エリアの間の隔たりが解消されました。周辺に勤務するビジネスマンだけでなく、周辺住民が品川駅の東西を行き来するのに便利になったのです。

2003年には東海道新幹線の発着駅として品川駅が開業し、利用者が急増。2004年には「港南口駅ビル」(JR品川イーストビル・アトレ品川)が開業し、品川駅の利用者が食事やお土産選びをしやすい構造となったのです。品川駅は単なるビジネス街の駅ではなく、新幹線で各地へ移動する人や地方からやってくる人たちの

品川駅は羽田空港への玄関口として、またリニア中央新幹線の始発駅としても重要な位置づけとされています。将来的には、品川駅周辺が国内外の各都市とつながる交通の要所として、さらなる発展を遂げることが期待されています。リニア中央新幹線が開業すれば、都内唯一の停車駅となることからも品川駅周辺にもっと人が集まりやすくなり、より盛り上がりそうですね。

2027年度には京急品川駅もJR品川駅と同様に地平化され、高輪口には新たな駅ビルが建設される予定です。品川駅を中心とした交通ネットワークの強化が計画されており、国際交流拠点としての機能も強化される見通しです。

日常の買い物も週末のおでかけも完結できる品川駅周辺スポット

時代とともに利便性が高まる品川駅周辺には、買い物や観光におすすめなスポットも多数あります。ここでは、毎日の買い物や休日のおでかけ、散策にもぴったりなスポットを紹介します。

“エキナカ”で便利な買い物スポット「エキュート品川」

エキュート品川は、2003年に東海道新幹線の品川駅開業によって駅利用者が増えたことから、2005年にエキナカ(※)商業施設としてオープンしました。
※駅の構内に設置された商店街のこと。特に改札内のスペースに設けられ、改札を出なくても利用できることが魅力。

テイクアウトグルメやお菓子、雑貨、書籍など多彩なショップがあり、駅利用者や周辺住民が気軽に立ち寄れるスポットです。改札内にあるため、入場券もしくはIC入場サービス「タッチでエキナカ」を利用すれば入場できます。

エキュートのショップのひとつ「和楽紅屋」は、和を追及し世界に発信したいという想いから生まれた和スイーツ専門店。和三盆や抹茶などの和素材を使い、パティシエが作る日本人ならではの繊細な感性を生かした“和スイーツ”を楽しめます。

宿泊だけじゃない!品川ならではの観光をまるっと体験できる「品川プリンスホテル」

高輪口にある品川プリンスホテルは、水族館や映画館、ボウリング場など数多くの娯楽施設も備えた「エンターテインメントタウン」です。

水族館は、周辺住民やビジネスマンがいつでも気軽に立ち寄れる都市型水族館として2005年にオープン。1350座席保有するショー施設では、プロジェクションマッピングなどを使ったイルカやクジラのショーが行われます。

品川プリンスホテルに隣接する同グループの3つのホテルに囲まれる約20,000㎡の庭園では、四季折々の表情を見せる花木や池、歴史的・美術的に由緒ある史跡を楽しめます。

映画でゴジラが初上陸した“聖地”「八ツ山橋」

品川駅の南部にある八ツ山橋は、東海道とJR東海道線を立体交差させるため、明治時代(1872年)に架けられた橋です。大正時代に1回、昭和時代に2回架け替えられ、現在の橋は4代目の八ツ山橋となります。「八ツ山」という名は、この周辺が元々武蔵台地の突端の丘陵で、海岸に突き出た岬が八つあったことに由来しています。

また、日本の映画史に残る名作であり、海外でも上映され人気を呼んだ1954年(昭和29年)の「ゴジラ」では、この八ツ山橋が登場。ゴジラが本土に初上陸した際に降り立ったのが、この八ツ山橋だったのです。

オフィス街と自然が織り成す品川ならではの景色!散策におすすめ「高浜運河沿緑地」

港南口方面にある高浜運河に沿って広がるのが、全長約2kmの高浜運河沿緑地です。歩行者道と自転車道が分かれているので、ウォーキングやランニング、サイクリングも安全に楽しめます。

仕事終わりのランニングや、休日の散策でのリフレッシュにぴったりなスポットです。都心にいながらまるで「水の都」の雰囲気を体感できるのは、品川駅周辺ならではの立地だからでしょう。

品川駅の所在地は港区?新幹線の駅になった理由は?品川駅の豆知識

長い歴史を持つ品川駅には、所在地や乗り入れ路線に関する面白い雑学が存在します。

品川駅が品川区じゃなくて港区にあるのはなぜ?

品川駅の所在地は港区ですが、なぜ品川区にないのかと疑問に思う方も多いでしょう。

品川駅が港区にある理由は、鉄道建設計画時に品川宿の人々が反対したためです。元々、「品川」とは目黒川河口付近のエリアを指し、江戸時代には「品川宿」として栄えました。しかし、鉄道建設計画では品川宿の人々が駅建設に反対し、結果的に品川駅は北に位置する港区高輪に建設されたのです。

また、品川駅の名前は、計画時点でその場所が「品川県」という県であったことから命名されました。そのため、現在も品川駅は港区に位置しています。

東京駅からほど近い品川駅が東海道新幹線の発着駅となった理由

東京駅と品川駅間はJR在来線で約10分で行き来できますが、東京駅からほど近い品川駅に東海道新幹線の発着駅が追加された理由(目的)には、次の3つがあります。

● 需要が増え、ダイヤを増やし安定的な輸送を実現させるため
● 東京駅を補完するサブターミナル機能の強化させたいため
● 輸送混乱時に早期復旧させるため

実際に品川駅開業後は東海道新幹線の利用者が増加し、列車本数も増えました。2008年3月には東海道新幹線全列車が品川駅に停車するようになり、駅周辺の再開発も進んだことで利用者も増加。当初の目的を果たせました。

まとめ

品川駅には長い歴史があり、現在まで東京を代表する先進的な駅として発展してきました。また、品川駅は交通の便が良いだけでなく、駅周辺にはオフィス街といった先進的な都会の景色と、公園や運河などの落ち着いた空間が融合しています。

都内の主要駅や空港へのアクセスが便利で、今後も品川駅周辺は新たな商業施設やオフィスビルなどが建設予定です。このことからも、街の魅力が高まり不動産価格が上昇することも期待されます。また、ビジネス街としても栄える品川駅エリアには有名企業の本社なども多く、品川に勤務する人向けの賃貸経営なども需要が高いでしょう。

品川駅周辺の不動産購入を検討されている方は、本記事で紹介した品川駅の利便性や駅周辺の住みやすさなども、ぜひ参考にしてください。