東京23区のうち、足立区、荒川区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区の7区で構成されるこの一帯は、かつての江戸城(現在の皇居)から見て東側に位置しているため「城東エリア」と呼ばれています。江戸時代に町人の街として発展したこのエリアは、風情情緒漂う当時の「下町感」はそのままに、現代の再開発事業と共存をして更なる発展を遂げています。
足立区
荒川をはじめとして、水辺や公園といった自然環境が豊かな足立区。かつては宿場町として発展をした後、鉄道の開通・整備により人口が増加し、今では人気の住宅地となりました。JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレスの5路線が乗り入れるターミナル駅である「北千住」をはじめとした、再開発や大学の誘致を積極的に行うなど活気に溢れているエリアです。
荒川区
都内最大規模といわれるほどの再開発が行われている「南千住」をはじめ、大型マンションの建設が続いている荒川区。ファミリー層の流入が顕著な一方、町工場など古き良き街並みが残り、昔からの住人も多いのが特徴です。東京都内において下町ならではの雰囲気を強く感じられるエリアの1つになっています。
台東区
東日本の玄関口として新幹線が乗り入れる「上野」や観光地として人気の高い「浅草」など、外国人観光客からの認知度も高い台東区。商業地化も進み観光や交通の要所となっている他、東京国立博物館や国立西洋美術館、旧岩崎邸など展示品のほか建物そのものの建築様式まで楽しむことができる建造物もあり、歴史や文化などを感じられる史跡を多く有しています。都会らしさと下町感が共存しているエリアです。
墨田区
「両国」や「京島」「向島」などの古き良き街並みが広がり、下町の情緒が区域全体から漂う墨田区。江戸時代を中心とした歴史や文化を強く残す地でありながら、近年では東京スカイツリーの開業に伴う周辺の再開発が行われるなど、伝統と革新を共存し発展を続けるエリアです。
江東区
東京湾に面し河川や運河が多いことから「水彩都市」とも呼ばれている江東区。江戸時代に埋め立てが行われ、その後発展したこの一帯は下町文化が色濃く薫る「深川」や「亀戸」など人情溢れるエリアになっています。また、開発・発展が著しい臨海部では高層ビルやタワーマンションが立ち並ぶほか、東京オリンピック2020の会場として世界中から脚光を浴びました。
葛飾区
映画「男はつらいよ」や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」など、下町人情を感じられる作品の舞台になっている葛飾区。前出の「男はつらいよ」の舞台である「柴又」は都内初の重要文化的景観に選出されていたり、江戸時代に江戸百景に選ばれた堀切菖蒲園など、風情を感じられる景観が残されています。
江戸川区
庶民の街として江戸時代から発展を続けてきた江戸川区。自治体による子育て支援が手厚いことで若いファミリー層の流入が多く、今も昔も住み良い住宅地として住人に愛されています。葛西臨海公園など大型公園の数も多く、川を挟んですぐに東京ディズニーリゾートがあることも子育て世代には嬉しいポイントです。
また「西葛西」は日本国内に在留するインド人が最も多く、リトル・インディアとして密かに盛り上がっているのも特徴なエリアです。