「所沢駅西口開発計画」完成イメージ。広域集客を見据え、駐車場は約1,700台分確保する
開発が進む西武「所沢」駅西口。従前は西武鉄道の車両工場があった
(株)西武ホールディングス、住友商事(株)は28日、共同で推進する「所沢駅西口開発計画」(埼玉県所沢市)の起工式を執り行なった。
西武グループは、所沢エリアを西武鉄道沿線の中心衛星都市(重要な交通拠点)と定め、郊外のベッドタウンから「暮らす・働く・学ぶ・遊ぶ」の4要素が揃った新たなまちに進化させるための取り組みを推進。2020年には西武「所沢」駅のリニューアルおよび駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」を中心とした東口開発が完了。21年にはドーム球場のボールパーク化、「西武園ゆうえんち」のリニューアルオープンを実施した。
「所沢駅西口開発計画」は、所沢エリアでの大規模開発の最終プロジェクトと位置付けている。「所沢」駅西側に広がる西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で進められる「所沢西口土地区画整理事業」地区内に、広域集客型の商業施設を建設する。敷地面積は約3万4,000平方メートル、延床面積は約12万9,000平方メートル、RCST造(柱:鉄筋コンクリート造、梁鉄骨造)・一部鉄骨造地上7階建て。総事業費は約295億円。
店舗面積は約4万3,000平方メートルで、商業フロア4層に約150店舗を誘致。子育て世帯からアクティブシニアまで幅広い世代をターゲットに据え、フードコートやデイリーマーケット等の飲食物販店舗、パブリックビューイングやライブ配信等を行なう情報発信拠点、共働き世帯をサポートする機能など、さまざまなコンテンツを用意する。最上階は植栽を配した広場として来館者が滞留できるような設備とする計画。所沢市も土地区画整理事業に基づき道路の拡幅や歩行空間・公園の整備など実施。同市の玄関口にふさわしい活気あるまち並みの創出を目指す。
式で挨拶に立った西武ホールディングス代表取締役社長の後藤高志氏は、「所沢での開発には約1,000億円もの投資をしており、今回の西口開発はその総決算。所沢は都心への通勤が便利な一方、自然環境や観光施設が点在するなど郊外拠点としてもポテンシャルは高い。駅前に新たな商業機能を整備することで、ファミリー層を中心に幅広い年代を呼び込み、まちをさらに発展させていきたい」等と抱負を述べた。
着工は22年11月、竣工は24年6月、開業は同年秋を予定している。
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