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WAMARE経済情報

Z世代の部屋選び、費用対効果を他世代より意識

ハウスコム(株)は7日、「2024年度“部屋選び”に関する調査」の結果を発表した。

同社は、22年から部屋選びに関する実態調査を実施。23年からはZ世代に特化した設問も追加し、世の中の変化や世代の違いで「住まいに求めるものがどう変わっているのか」という視点で、価値観や動向を見える化している。調査は、5月31日~6月4日に、インターネットで実施した。

Z世代を対象にした調査では、「Z世代による『住みパ』(コストパフォーマンス・タイムパフォーマンス・スペースパフォーマンス)を意識した“部屋選び”」について聞いた。関東、関西、東海エリア在住かつ23年5月以降に賃貸物件に引っ越した、または25年4月までに引っ越す予定で、その際自身で物件選びをしたZ世代(調査時点で15~26歳)の男女計505人と27~49歳の男女計190人を対象とした。

部屋選び・家具家電選びの際、「家賃や光熱費、水道代などの費用に対して得られるクオリティ(コスパ)を意識したか/しているか」を聞いたところ、「意識していた/する」と回答したZ世代は92.5%、Z世代以外は88.1%だった。「部屋選びや家具・家電を選ぶときにかかる時間や、移動や家事などにかかる時間に対して得られる生産性(タイパ)を意識したか/しているか」では、Z世代の88.1%、Z世代以外の80.1%が「意識していた/する」と答えた。また、「部屋の中の限られた空間に対して得られる利便性や快適さ(スペパ)を意識したか/しているか」の問いに、「意識していた/する」と答えたのは、Z世代では84.8%、Z世代以外では80.7%だった。

これらの結果から、「住みパ」は世代に関わらず重視する人が多い中、Z世代はより高い割合でそれを意識して部屋選び・家具家電選びをしていることが分かった。

「2024年度の“部屋選び” ~経年比較~」では、23年5月以降に賃貸物件に引っ越したまたは25年4月までに引っ越す予定で、その際自身で物件選びをした15~49歳の男女計600人を対象に、部屋選びの条件などを聞いた。

引っ越しをした、あるいはする予定の賃貸物件のスペックについて、「間取り」の1位は昨年度調査と変わらず「1K」の21.0%(昨年度調査比3.2ポイント低下)。「階数」は「2階」で36.5%(同変動なし)だった。「家賃」の中央値は6万4,000円(同4,000円上昇)で、年代別では30歳代の8万1,810円(同1万1,810円上昇)を筆頭に、いずれの年代でも上昇した。

引っ越しの際に重視した、あるいはしていることの1位は「家賃」で73.2%(同1.5ポイント低下)、2位が「最寄り駅までの距離」の59.2%(同2.9ポイント上昇)、3位が「最寄り駅の路線/交通アクセス(勤務先、学校、都心部などに行きやすいか)」の52.3%(同3.2ポイント低下)だった。

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