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注文住宅の土地購入から建築までの流れを解説!理想の住まい実現へ

「注文住宅 でマイホームを手に入れたいけど、何から手をつけたらよいのか分からない」とお悩みの方は大勢います。注文住宅を手に入れる第一歩は「事前計画」からです。

本記事では、注文住宅の購入手順を知りたい方に向け、事前計画から土地の購入、注文住宅の建築に至るまでの流れを解説します。

注文住宅を検討している方は、理想の家づくり実現にお役立てください。

事前計画から注文住宅完成までの流れ7つのステップ

注文住宅を建てる流れは、次の手順で行われます。

1. 事前計画
2. 土地探し
3. 施工会社探し
4. 土地購入・設計
5. 工事着工
6. 完成・引き渡し
7. 入居

ここでは各項目別に、具体的な解説をします。家づくりでよく分からない点があれば、こちらを参考にしてください。

① 事前計画|家族の要望をまとめる

まず、家族の要望を聞きましょう。家族の意見や情報を整理し、住みたい街、間取り、デザイン、予算などを決めていきます。

譲れない条件や優先順位などがあれば、この時点で決めておくとよいでしょう。住宅情報誌やインターネットを活用すると、イメージが固まりやすくなります。

②土地探し|住みたいエリアをみつける

次は土地探しです。候補の土地には、実際に出向いて確認しましょう。確認すべき点は、次の項目です。

確認すべき点 注意点
近隣の雰囲気 昼夜で比較
生活施設までの距離 スーパー、学校、医療施設、駅など
水回り 海や川、大きな湖の有無など
ハザードマップ 洪水、津波、地震などの避難場所も
治安情報 近くにある交番など、できれば警視庁HPで犯罪率も確認

購入したい土地が決まったら、買付証明書を提出します。この時点では、まだ仮の申し込みに過ぎず、契約は成立していませんので注意してください。

③ 施工会社探し|信頼できる施工会社と契約する

施工会社には、ハウスメーカー・工務店・設計事務所などがあります。どの施工会社を選んでも問題ありませんが、信頼できる施工会社をみつけることは大切です。なかには土地探しから一括で相談できる会社もあります。

施工会社を数社に絞ったら希望しているプラン を伝え、おおまかな見積もりを出してもらいます。見積もりを受け取ったらそれぞれ比較検討し、注文する施工会社を決めて仮契約をしましょう。

④ 土地購入・設計|プランニングは念入りにする

施工会社が決まったら、宅地建物取引士(宅建士)から重要事項説明を受けて土地の契約を行います。土地の契約を終えると、今度は施工会社とのプランニングです。

プランニングではデザインや間取りなどの希望を伝え、設計担当者と詳細な打ち合わせを行います。設備はショールームを参考にするのも良い方法です。

打ち合わせの後に、建築確認申請を行政に提出します。申請から許可がおりるまで約1〜2ヶ月 かかります。

⑤ 工事着工|近隣への挨拶はこのタイミングで行う

建築確認の許可がおりて土地の引き渡しが終わったら、いよいよ工事の着工です。着工前の地鎮祭や骨組み完成時の上棟式を行うかどうかは施主の任意です。最近は地鎮祭や上棟式を行わない地域も増えています。執り行う場合は、費用などを事前に確認しておきましょう。

近隣への挨拶を行うのもこのタイミングです。施工会社のなかには、施主の代わりに近隣対応をしてくれるところもあります。

⑥ 完成・引き渡し|完成後は仕上がりを確認する

建物が完成したら、施主による内覧と建築確認申請の内容との相違がないか第三機関による完了検査が行われます。内覧では、施工会社の担当者とともに仕上がり状況をチェックしましょう。不具合や図面との違いがあれば、担当者に修理を依頼します。

第三者機関の検査に合格すると 検査済証が発行され、引き渡しとなります。 引き渡し時に鍵を受け取ります。

⑦ 入居|鍵を受け取ったらいつでも入居できる

引き渡し後は新居の清掃やカーテンの取り付けなど、転居準備を行って入居をします。引き渡しから入居までの期間は、1〜2週間くらい余裕をもっておくと良いでしょう。役所に転居届 の提出を行うのも、このタイミングです。

注文住宅を購入するときの注意点

注文住宅の購入には、注意しておきたいポイントが2つあります。
以下の頁で注意すべきポイントを確認します。

スケジュールにゆとりを持つ

注文住宅の購入計画から完成までにかかる期間は、人それぞれ異なります。おおまかな目安は以下の通りです。

● 購入計画 :約1~3ヶ月
● 土地・施工会社探し :約3~6ヶ月
● 設計・ローン申請 :約2~6ヶ月
● 着工~完成 :約5~8ヶ月 (木造の場合)
● 引き渡し ・引越し:約1ヶ月


建物構造がRCや鉄骨造の場合、着工から完成まで10ヶ月以上かかることもあります。建物の規模によっても異なるため、工期や完成時期は施工会社に事前確認をしてください。

どの段階でどのくらい時間をかけるかにもよりますが、約1年半はかかると考えておきましょう。家族の進学や就職などライフスタイルの変更とも照らし合わせて逆算すると、そのあとの行動がスムーズです。

土地と施工会社は同時に探す

土地探しを始めたら、並行して施工会社も探しましょう。施工会社を早めに決めておいた方が良い理由は、以下の3つが挙げられます。

● 土地の買付証明書の効力は約2週間とあまり長くはない
● 土地だけでは基本的に住宅ローンが受けられない
● 希望の建物が建てられる土地かどうか一緒に判断してもらえる

土地探しも扱っている施工会社を選べば、スムーズな取引が可能です。

重要事項説明で聞いておくべきポイントは?

不動産の購入時には、宅建士から「重要事項説明」が行われます。重要事項説明書には、物件に関する事項や取引に関する事項など重要な項目が多数並んでいます。

特に気をつけたいのは次の項目です。

項目 具体例
所有権以外の設定登記の有無 地上権や地役権、買い戻し特約など
土地に関する法令上の制限 用途地域、建物の高さ制限など
道路との関係や私道の負担金 道路のセットバックの有無、私道がある場合に負担する費用など
損害賠償予定額 契約解除をした場合の違約金など

重要事項説明は専門用語が多いため、説明を聞いてもよく分からないままにしてしまいがちです。重要事項説明は、契約にあたって大切な内容が説明されているため、分からない用語や説明はその場ですぐ確認しましょう。

まとめ

注文住宅は、建てる前の準備段階が大切です。特に土地は、見た目だけでは判断しにくい面があります。土地の確認は、施工会社の担当者も交えるようにしましょう。

加えて、これから住む環境として安心できる場所かを、災害情報や近隣の様子などについて家族みんなで確認、相談することも重要です。