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注文住宅の建築にかかる費用は?予算別の特徴や便利な住宅ローンも紹介

本記事では、注文住宅の建築を検討している方や予算に応じた家づくりをしたい方に向け、注文住宅建築にかかる費用の紹介をします。

注文住宅を建築するのに必要な費用は、希望する間取りや設備によって変わります。仕上がりイメージをつかみやすくするため、予算別にした注文住宅の特徴もまとめました。

理想とする住まいづくりに、ご活用ください。

公的データから分かる「注文住宅の所要資金」

注文住宅にかかる所要資金は、土地にかかる費用を除き全国平均で3,863万円です。首都圏では4,000万円以上かかるところが多いものの、地域による差はほとんどありません。

対する土地の取得費は、地域によって大きな差が生じています。全国平均は1,840万円ですが、首都圏・近畿・東海を合わせた三大都市圏になると、2,513万円と平均から700万近い差があります。

希望する土地の広さや間取りなどプランニングにもよりますが、首都圏で土地の購入から考える場合は、所要資金が6,000万円以上必要になる場合もあるでしょう。

土地と建築工事の費用バランス

土地と建物工事の費用バランスは、一般的に3:7または4:6が適しています。例えば、全体の予算が4,000万円であれば、土地に1,200〜1,600万円、建物工事に2,400〜2,800万円の割合です。

土地の費用に予算を多く割くと、住宅建築に予算がかけられなくなったり建築費が想定より高額になったりする可能性があります。地盤調査により地盤改良が必要と分かれば、出費がさらに必要です。

これらの理由から、土地の費用は全体の3割か4割程度に抑えておいた方がよいでしょう。

首都圏のように土地代が高騰しているエリアの方が、費用バランスは土地代に傾く傾向にあります。自分の希望するエリアによって建物にかけられる費用が変わる可能性もあるため、注意が必要です。

引き渡しより前に融資可能な住宅ローン

注文住宅の建築を自己資金だけで完結させるのは大変難しく、多くの方が住宅ローンを利用しています。ここでは、引き渡し前から利用できる住宅ローンを2点紹介します。

● 土地先行融資
● つなぎ融資

どちらも土地購入時点で融資を受けられる点がメリットです。ただし、どちらも通常のローンより金利が高くなります。メリット、デメリットを理解したうえで住宅ローンを選びましょう。

土地先行融資|2本立てで土地代だけ先に融資が受けられる

土地先行融資は、土地代金を支払う際に利用できる融資です。土地代だけを先行して融資が受けられる仕組みで、土地を担保にする分、無担保に比べて金利が低くなるメリットがあります。

その一方、土地先行投資に対応するローン会社が少ない、土地と建物の2回に分けて申請・契約をする必要があるため、手続きが煩雑になるといったデメリットもあります。

つなぎ融資|必要資金が事前に借り入れられる

つなぎ融資は、住宅の引き渡し以前に、必要な資金を一時的に借り入れられるローンです。土地代や工事費用など、さまざまな場面に適用できます。

土地先行融資とは違い、一度で契約が完了する、ローン会社によっては無担保融資も可能といったメリットがあります。しかし、無担保の分、金利が高くなる、住宅ローン控除の対象外になるなどのデメリットもあるためご注意ください。

予算オーバーになる原因と対策

注文住宅を建てる際に、施工会社と契約してから予算オーバーに気づく場合があります。

予算オーバーになる原因の多くは、要望をすべて盛り込もうとするためです。この場合は、事前に要望の優先順位をつけておけば回避しやすくなります。

さらに、土地に費用をかけすぎた場合も、予算オーバーしてしまう恐れがあります。予算内に収めるためには、土地代と建築工事費用の配分をしっかりと検討しましょう。

諸費用を考慮していない、事前の設定が曖昧といった場合も、予算オーバーの原因です。注文住宅を建てるときは、全体の予算を把握したうえで契約しましょう。

まとめ

注文住宅の建築には、建築費・土地代・内装費など多くの費用がかかります。そのため、事前に予算を計画しておくことが大切です。また、必要に応じて各種ローンの検討もしなければなりません。

希望する住まいの建築費や暮らしたいエリアの土地代を考え、できるだけ理想に近い家づくりを目指しましょう。

費用面で困ったときは、ぜひ本記事を参考にしてください。