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WAMARE経済情報

上質な共用部シェアする賃貸レジ初弾が竣工

三井不動産レジデンシャル(株)は7日、新たな賃貸レジデンスブランド「SOCO HAUS(ソコハウス)」の初弾となる「SOCO HAUS KORAKUEN」(東京都文京区、総戸数76戸)を報道陣に公開した。15日から入居を開始する。

三井不動産グループの事業提案制度の応募提案を事業化したもの。若年層を中心に、賃料の上昇で限られた広さの住まいしか借りられない現状や、使う頻度が少ない家電製品などを揃えなければならない手間やコストといった課題を解決すべく、趣味嗜好の近い入居者を集め、そのライフスタイルに合った共用空間を用意。それらをシェアすることで、限られた専有部の「身近で豊かな暮らし」を実現する。3年前に、メインターゲットを20~30歳代の働くシングル女性として事業をスタート。想定ターゲット200名へのアンケート、三井不動産グループ社員の試住実証などで、課題やニーズを検証。具体的な建物プランを検討した。

「SOCO HAUS KORAKUEN」は、東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅徒歩9分に立地。敷地面積約755平方メートル。鉄骨鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建て、1998年築の元三井不動産社員寮をコンバージョンした(用途は寄宿舎のまま)。ホテルプロデュースカンパニー・水星(株)の龍崎翔子氏と建築家の長坂純明氏がクリエイティブディレクションとして参画し、ターゲットの価値観にあった「上質な空間」づくりを目指した。「コミュニティづくりが全面に出たシェアハウスではなく、使用頻度の低いものを部屋から出し、シェアすることで、狭いからできないことをなくし、入居者のクリエイティビティを広げることを考えた」(龍崎氏)。

1・2階部分の多くを共用施設に充当。ラウンジ、ファイヤープレイス、ライブラリー、シアタールーム、トレーニングルーム、キッチンスタジオ、ランドリールームを設けた。共用部のインテリアは天然木を多用し、狭いワンルームでの一人暮らしでは難しい高品質の家具家電を備えた。また、入居者層を絞り込んだコンセプトに共感した企業が、商品のポップアップ販売や体験メニューなどを入居者に提供する。

住戸は、専有面積15~18平方メートル。共用施設を使わなくても室内で生活できるよう、シャワールーム、トイレ、洗面所をコンパクトに設置。壁には有孔ボードを張り、入居者が自由にアレンジできるようにした。

2023年8月に企画コンセプトを前面に打ち出したオウンドメディアやSNSを開設。900名以上の会員登録を集め、2月10日からの入居希望者向け内覧会は300名以上の予約が入った。平均月額賃料は11万7,000円(水道光熱費ネット込み)。坪賃料は約2万2,000円。3月末までに入居率50%を目指す。今後もさまざまな入居者ターゲットを想定しながら、事業化を模索していくという。

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